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2024/05/14 12:06

コツコツと作り始めた鹿革小物
まずは鹿革で包み込んだペンケースからです。
本当に久しぶりに型紙から作りとても楽しかった。
とても単純なありきたりなペンケースかも知れません。
しかし、このシンプルな型紙ですが、
見た目単純な直線でも型紙は直線ではないのです。
ものを入れた時、入れない時のラインの違いがあり
物を入れた時に綺麗に見えるように型紙を引きます

何度も型紙を修正、書き直しして微調整していきます。
本物のオーダーメイドのスーツを仕立てるように
かつてカバン職人だった私の師匠はこの型紙のただ一本の線について熱く語ってくれました。
直線に見えても本当にそれは直線なのか?ほとんどの人がスルーしてしまうことでも立ち止まってみて
自分の頭で考えろ。と
ネットに溢れる有名人、著名人はとにかくスピードと叫ぶような時代には
いちいち立ち止まり考えることはとても非効率で今の時代には合わないでしょう。
型紙に関して言えば
たくさんの安い皮革製品を購入し、バラして型紙を取る。
ネットで溢れる型紙屋さんから購入すれば簡単で早いのかも知れません。
それでは自身の経験になりません。
もはや、私は職人ではないのかもしれませんが、
かつて手取り足取り教えてくれた鞄職人の師匠の教えをわずかでも受け継いで後世に残していけたらと思っています。
前述が長く説教くさくなってしまいましたが、
この鹿革包みのペンケース
3色ボールペン(UNI ジェットストリーム3 )であれば2本
ゼブラ ハイマッキーのような太いものは1本
画像のような万年筆は1本が入ります。
製品サイズ:縦約165㎜×横約51㎜
素材は鹿革『コモレビディアスキン』
縫い留めている糸は麻糸で手縫い(サドルステッチ)です。
この手縫いについても説明したいところですが、とても長くなってしまうのでまた改めて。
【komorebiについて】
三重県津市美杉町とその周辺の森の中で躍動した野生味溢れる鹿を獲り
コモレビ本人が美杉の清流で鹿皮を洗い、
非常に環境にやさしい「植物タンニン鞣し」の「ピット」と呼ばれる
太古から続く製法で皮から革へじっくりと1ヶ月以上タンニン槽へ漬け込み革を鞣しました。
タンニン鞣しの「ピット」と「タイコ」の製法の違いについて
現在の製品のような画一的で綺麗に整えられた革ではなく
荒々しい武骨な力溢れる鹿革「コモレビディアスキン」
捕獲から製品までおよそ2ヶ月程度かけて皮革製品を製作。
三重県美杉町の猟師がコツコツと捕獲から解体、革鞣し、皮革製品の企画、生産、販売まで行っています。
