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2020/09/03 19:57

生地屋が多く立ち並ぶ街の中
雑居ビルの奥の部屋からミシンの音が聞こえてくる


近くほどに音が大きくなり
扉を開くと革や綿、麻といった天然素材の匂いが混ざり香ってくる

大きな作業台
沢山の生地のロール、革
数種類のミシンと不思議な形の機械や道具たち
まさしく工房といった様だ


職人が道具を持つ
例えば包丁...
何重にも重ねられた生地に型紙を当て一気に包丁を滑らせて裁断する

さらっとこなす静かな動作に生地と同様に何年も積み重ねた歳月を感じさせる

ニコッと笑い
職人は何事もなかったかのように次の作業に移っていく


また違う日
帽子のホール(空気穴)をチクチクと1針1針縫っている
発注数が少ないので業者に出せないので手でかがってくれていた
本当にありがたい


徐々に伝統工芸の伊勢木綿と英国製ワックスドコットンのパーツが縫い合わされ組み上がっていく


生地が少し白くなっているのはワックスが含まれているため
独特の風合いを持つ

伊勢木綿の裏地、多彩なチェックやストライプ柄があり
とてもモダンで古さを感じさせない